終了

シティズンシップの教室

第1回「教育とシティズンシップ」

2022 年 05 月 31 日(火) 〜 3回

終了

「シティズンシップの教室」は、今の時代に重要な3つのテーマから「シティズンシップ=市民であること/市民としての権利」を包括的に学ぶクラスです。第1回目は、「教育とシティズンシップ」と題して、「市民として学ぶとは?」「学ぶとはどういうことなのか?」を考えていきます。

 
「シティズンシップ」は、市民であることや市民としての権利のことを意味しますが、なんだか広くてイメージできないような気がします。

また、「シティズンシップ」教育は、必修科目として導入されている国もあります。日本でも取り入れている学校もあるようですが、「投票率を上げる」ための模擬選挙などの政治にまつわるものに終始してしまっているなど、包括的に「シティズンシップ」というものを学ぶ機会は、大人も含めて少ないと思います。

そこで、今回は3回に渡ってゲストをお招きし、3つのテーマから「シティズンシップ」というものについて考えていきたいと思います。

第1回はゲストに『学びの本質を解きほぐす』の著者で、中央大学(文学部教育学専攻)教授の池田賢市さんと、山梨学院大学や明星大学で講義をされているNPO法人bond place 代表の小笠原祐司さんをお招きし、「教育とシティズンシップ」と題して、教育の観点から「シティズンシップ」について考えていきたいと思います。

学校における「評価」で卒業後の生活の多くが決まってしまう現代社会では、みんな、なるべく高い値段をつけてもらえるように頑張り、上手くいかなければ傷つき、疲弊していく。もし、そのおかしな構造に気づいてしまったら、その子は「問題のある子」として扱われてしまう。それが今の日本の「学びの場」で起きていることではないでしょうか?

「義務教育」という言葉があるせいで、学びが権利だということを考えたことがある人は少ないかもしれませんが、本来、学ぶということは、誰かにいい評価をつけてもらうためではなく、もっと自由で楽しいものであるはずです。

しかし、ついつい「学ぶ」というと学校を中心に考えてしまいますよね。いい「評価」をもらわなければ!と、子どもたちを追い詰める「学校教育」の呪いはどのようなものなのか?逆に、どんな状態が「学びの権利が保障されている」ということなのか、「市民として学ぶとは?」「学ぶとはどういうことなのか?」考えていきたいと思います。

こんな人におすすめ

・学校教育に違和感を感じている人
・教育への違和感をもとになにか活動をしている人、していきたい人
・「学び」とはなにか本質的に考えたい人
・お子さんがいる方や、教育関係者
・シティズンシップについて知りたい人

講師プロフィール


池田賢市
1962年東京都足立区生まれ。筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位取得中退後、盛岡大学および中央学院大学での講師・助教授を経て、現在、中央大学(文学部教育学専攻)教授。博士(教育学)。大学では、教育制度学・行政学などを担当。専門は、フランスにおける移民の子どもへの教育政策および障害児教育制度改革の検討。1993~94年、フランスの国立教育研究所(INRP、在パリ)に籍を置き、学校訪問などをしながら移民の子どもへの教育保障のあり方について調査・研究。共生や人権をキータームとして研究を進めている。著書として、『フランスの移民と学校教育』(単著、明石書店)、『教育格差』(共編著、現代書館)、『法教育は何をめざすのか』(編著、アドバンテージサーバー)、『「特別の教科 道徳」ってなんだ?』(共著、現代書館)など。


小笠原 祐司
NPO法人bond place 代表理事/山梨学院大学非常勤講師/明星大学通信教育学部非常勤講師/中小機構中小企業アドバイザー(地域創業支援)
山梨県山梨市出身。大学生時代から小学生、障がい児向けのワークショップの企画やファシリテーションを年間50回以上行う。大学院修了後、人財育成のコンサルタントとして、大手外資系企業、日系企業を中心に、幅広い企業の人財育成の提案、設計に携わる。退社後、今までの経験を生かして、子ども向けから大人向けのワークショップ、対話の場づくりを活用した、問題・課題解決のアプローチを行う。2015年NPO法人bond place設立、代表理事を就任。山梨学院大学では学生たち主体のゼミ運営やマイプロをベースにした授業や、明星大学では教員になる人たち向けの授業を行う。

モデレーター


内藤千裕
1997年新潟県燕市生まれ。中央大学文学部教育学専攻卒業。既存の学びのあり方に違和感を持ち、「日本の教育を変えたい!」と思い大学に進学。卒業後、株式会社アスノオトに所属しつつ、フリーランスとしても活動。「みんなが市民であると思える社会」「迷惑をかけ合って生きていける社会」を目指して活動している。noteにて執筆・発信もしている。テレビドラマから現代社会のあり様を見ることが趣味。

開催概要

日時

2022年5月31日(火)19:00-21:00

開催方法

オンライン会議ツールZoom
※Peatixで事前にお申込みいただいた方に当日のリンクをお送りします。
※アーカイブ視聴の場合は、翌日から1週間視聴できるURLをお送りします。

参加費

無料

定員

30名
※申し込みは先着順です。定員に達し次第申し込みを締め切らせていただきます。

申し込み方法

peatixからお申し込みをお願いします。

締め切り

2022年5月31日(火)18:00

※ご質問がある方は【よくある質問】をご確認ください。その他のお問い合わせは school@greenz.jp まで!

 
【監修】
YOSH(勉強家/「グリーンズの学校」編集長)