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わがままかもしれない。でも気持ちよく仕事がしたいし、ご機嫌に子供と接したい。そんな働きかた、あるみたいですよ。

「ママの働きかたクラス」

2017 年 11 月 18 日(土) 〜 2日間

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突然ですが、今みなさんの勤めている会社は働きやすいですか??

これから子供ができたり、体調を崩したり、親の介護が必要になったりしたときに、ずっとこのままの働きかたを続けられるのかなと考えたことはありませんか。

こんにちは、グリーンズスタッフのおぐなお(小倉奈緒子)です。2才と0才、やんちゃ坊主2児の母です。私はNGOで途上国支援の仕事をしていました。大好きな仕事でした。でも育児と仕事ですり減りながら子供と接する毎日でした。

保育園からの電話。子供が熱を出した。仕事が途中でも、帰らなくてはいけない。「ごめんなさい。」そう言って職場を後にする。同僚は「大丈夫だよ」と言ってくれてもそれが何回も続けばあまりいい気がしないのは空気でわかる。そりゃそうだよ。私だって子供がいないときは思ってた。「なんで子供がいる人のフォローを私がしなくちゃいけないの」気持ちがわかる分だけ辛い。

仕事もきちんとやりきりたい。でもきっと明日も職場には行けないだろう。時間を気にせず働ける同僚や以前の自分とのギャップに悔しくなる。

保育園に駆け込んで、苦しそうな子供の顔を見て思う。「電話きた時に、げって思ってごめんね、辛かったね、不安だったよね。」
自分の時間は通勤の満員電車の中くらい。窓に映る自分の疲れきった姿に出るため息。仕事も頑張って、家事も育児も頑張って、頑張って頑張って、ごめんなさいを言って。。。

ふと思う。

こんなに頑張って働く必要あるのかな。
もし仕事を辞めたら、もっともっと子どもといろんなものを一緒に感じたり喜んだりできるのかな。
あれ、働きたいって私のわがままなんだっけ。

まわりのママになった友人を見渡してみても、みんな必死で毎日を生き抜いている。あれ?なんかこれ、仕組みがおかしくない?無理ない?と思う。けれど、そんなことを考えている暇もなく毎日が過ぎていく。

もちろん子育ては楽しいし、子供の成長を見守ることは今まで抱いたことにない感情を与えてくれる。もし過去に戻れると言われても私はママになることを選ぶ。

けれど、わがままかもしれないけど私は全部諦めたくない。気持ちよく仕事がしたいし、ご機嫌に子供と接したい。

結果、今、グリーンズでアシスタントとして働いています。でも時々ふと不安に思います。またいつか企業で働きたいと思った時、戻るところはあるのかな。雇ってくれるところはあるのかなと。

「フルタイム勤務」or「専業主婦」?

今、企業で働いてきた女性が母になった時、示される選択肢は大きく分けてふたつ。元の職場に復帰するか、辞めるか。

前者を選択すると、仕事、育児、家事が全て降りかかってすり減り、後者を選択すると、社会とのつながりが欲しくてモヤモヤ。

政府が掲げる日本一億総活躍社会、少子高齢化の中で働き手を増やしたいのであれば、従来のフルタイム勤務には当てはまらない潜在層を掘り起こす必要があります。

また、その流れを後押しするように、スタートアップが台頭し、フルタイムでは雇えないけれど週2、3日”中の人”としてしてくれる人がほしい会社が増えていて、実際にそのように働いている人も出てきています。

グリーンズでもそういう働きかたをしている経理スタッフがいたり、greenz.jpの取材先ではそういった人を渇望しているという話をよく耳にします。これからはきっともっと働き方の多様化が進むはずです。

先輩からエールをもらおう

このクラスでは週1日から始められるロコワーキング、フリーの経理、町のカフェオーナーのという新しい働きかたを切り開いている3人の先輩ママをお招きして、今の働き方に至る経緯、1日のスケジュール、実際その働き方をしてみてどうなのか、苦労した話や失敗談などなどリアルな話をお聞きします。

話しているとなんだかエールを送ってもらった気持ちになる素敵な方々です。

私が講師の方と話していて印象的だった部分を、先に少しご紹介すると・・・

「まちづくりをしていると、地域が家族のようなもので、沢山の人に支えてもらっている。一人では頑張らず、どれだけ、仲間を増やせるかが、はたらく環境をよりよくしていく鍵な気がしています。」都合の良い時間に働けるという働き手の視点だけでなく、それを通して人や街とどうつながっていくか。生きる姿勢を教えられた気がしました。(ロコワーキング、森田由紀さん)

12年のブランクもやり方次第ではネックではないということや、その期間があったからこそ、復帰後全力で仕事に取り組めたこと。また、「たまたまやったことがあったのが経理だったから経理」「やりたいことがないから走れた」「むいていると思ったことはない。」などバリバリ働く姿からは想像できない意外な言葉に勇気づけられました。(フリーランスの経理、山下裕子さん)

「とにかくやること。たくさん考えて結局やらないよりも、考えなくてもやってみるほうがいい。失敗しても残るもののほうが大きい。経営はピンチの事のほうが多い。けれどピンチの時の方が成長してる。」自分の理想の環境を自分でつくり、ひとつひとつピンチをも楽しむように進んでいる姿がとてもかっこいいです。(あぶくり、嶋田玲子さん)

3名に共通しているのは、現状におごることなく謙虚で、自然体で、そして楽しそうに挑戦を続けているところ。10年後の自分もこんな風に生き生きとしていたらいいなと思います。周りを見渡しても、まだまだモデルケースが少ない領域だからこそ、そういう方と直接会うことで、将来の自分をイメージしやすくなります。

そしてワークを通して自分の考えを整理し、将来したい働き方を見つけるところまでサポートします。

希望次第ではロコワーキングに登録して始めてみたり、あなたがしたい働き方ができて、あなたの力を求めている、そんな会社を紹介してもらえたりもするかもしれません。

ママだけでなく、これからママになる方や、ワークライフバランスを考えたいカップルでのご参加もオススメです。
個人的には、企業でマネージメントをされている方に受けていただけたら嬉しいなとも思っています。

もちろん、知ったからといってすぐに行動できるわけではないし、何を選んでも、選ばなくてもいいと思います。でも、まずは選択肢があるということを知っているだけで、今より少し安心できる気がします。

受講を終えた時、見えている景色はきっと少し違うはずです。

みんなで一緒に学びませんか??

このクラスで得られること

・「フルタイム勤務」と「専業主婦」の間にある働き方の選択肢を知る(1日のスケジュールなど具体的にイメージがつきやすいところまで)
・「真似したい!」と思ったら、そこに至るまでのステップを学べる
・メディアにはあまり出ない苦労した話や失敗した話までリアルな部分を同じママの口から聞ける
・講師、受講生とのつながり、新しいコミュニティ

こんなひとにオススメ!

今まで企画、営業、バックオフィスなど企業で働いていたママ、これから働きたいママ
パパ、今と少し違う働き方がしたいと思っているすべての方

最後に

「ママが安心して働ける社会」は「みんなにとっても安心して働ける社会」だと思います。

いつか子供が大きくなった時、子供がいたからいろんなことを我慢したではなく、「あなたがいたから私の人生は豊かになった」と、そう言えるように。

人生を楽しんでいる親の背中を見て育った子どものつくる社会は、きっとあたたかいはずだから。

 

【スタッフ】

◎ ゲスト講師

嶋田玲子(あぶくり・2児の母)

武蔵野美術大学卒業後、本田技術研究所に入社。デザイナーとして働く。子育てとやりがいのある仕事の両立を求め退社し、退社してわずか4ヶ月後の2012年の夏、雑司ヶ谷の自宅から徒歩2分の場所にカフェ「あぶくり」をオープン。住まいと職場、子供たちが通う学校が近接している「職住子育て超近接」のライフスタイルを実践。

◎ ゲスト講師

山下裕子(フリーランスの経理・2児の母)

1968年生まれ。短大卒業後、大手ゼネコンに入社し財務アシスタントとして勤務、結婚を機に退社。 家事・育児に専念していたが簿記2級の資格を取得し12年のブランクから社会復帰をする。税理士事務所でのパート勤務を経て、精密機器メーカー、流通業で正社員として経理財務の仕事を続けるが、2015年に退社しフリーランスとして複数のスタートアップ企業の経理財務業務を担う。

◎ ゲスト講師

森田由紀(代官山ひまわり・2児の母)

旅行会社、イベント会社の企画営業・広告 PR・プロモーション業務を経て、結婚を機に渋谷区民となり、新住民の目線から街に課題を感じて、2011年に起業。「子育て世代が街の担い手に」をテーマとして、「暮らしとはたらくをつなげる」コミュニティづくり「Loco-working事業」に取り組む。代官山コンシェルジュ事務局長、グリーンバード代官山チームサブリーダー。

◎ コーディネーター

小倉奈緒子(グリーンズ ピープル事業アシスタント・2児の母)

85年千葉県生まれ。立教大学卒業後、海外旅行会社、国際NGOで途上国支援に携わる。子どもが1歳の時に転職活動を経験し社会の厳しさと優しさを知る。その後、「ほしい暮らしを自分でつくる実験がしたい、子どもとの時間を大切にしながらのびのび育てたい」と思い、グリーンズに参加し茅ヶ崎へ引っ越し。家のDIYリノベ、家庭菜園、地域活動に取り組む。

【日程】

11/18(土)10:00-16:00
12/2(土)10:00-16:00
※両日ともオンライン参加可能(事前にわかっている場合は申込時に申告)

【スケジュール&カリキュラム】

▼1日目:11/18(土)
10:00-11:00 #1 オリエンテーション&アイスブレイク

グリーンズ&グリーンズの学校の紹介
このクラスの紹介&心構え
チェックイン自己紹介(参加した理由、学びたいこと、旦那に言えないあるある話)

11:00-12:00 #2 レクチャー:Loco-working(代官山ひまわり 森田由紀さん)
フルタイムでもパートでも派遣でもなく、子育てしながら、愛着のある場所で社会とのつながりを持ち続けて働くという、新しい働き方、”ロコワーキング”。その仕事をやりたいと思った人が手を挙げ、自分で仕事量を決める。子どもの風邪など突発的な状況に対応できるようにチームでフォロー体制をつくるなどなど面白い工夫がいっぱい。尊重し合うことの大切さや、家族、地域での支え合いについてもお話いただきます。

12:00-12:30 質疑応答
12:30-13:30 お昼休憩(みんなで話しながらランチ)

13:30-14:30 #3 レクチャー:フリーの専門職(officeB 山下裕子さん)
十数年の専業主婦時代を経て、経理のスペシャリストとしてフリーランスで働く山下さん。現在はスタートアップの経理と財務の仕事を4社担当。週1回各企業を訪問して経営者と打ち合わせをし、そのほかは自宅やコワーキングスペースで仕事をされています。フリーランスで働くということ、また経営者の近くで働く面白さについてもお話いただきます。
「たまたまやったことがあったのが経理だったから経理」「やりたいことがないから走れた」「むいていると思ったことはない」などバリバリ働く姿からは想像できない意外な言葉も。

14:30-15:00 質疑応答

15:00-16:00
レクチャーを受けてどう感じたか、自分は今何にモヤモヤしているのかシェアする時間(30分)
グループワーク「人生グラフ」(作業10分:発表20分)

▼2日目:12/2(土)
10:00-10:30

チェックイン

10:30-11:30 #4 レクチャー:起業家(あぶくり 嶋田玲子さん)
本田技研のカラーデザイナーを辞め、もともと住んでいた町雑司が谷でカフェを開いた嶋田さん。子どもを産んで会社に復帰した時に感じた思いや、そこから「自分が納得できる働き方ができる環境を自分でつくるしかない」と起業にいたるまで、また実際カフェの経営とはどういうものなのかなどをお話いただきます。

”起業”と聞くと高すぎるハードルのように思えますが、母として家族との時間を大切にしたいという思いから動き、試行錯誤したこと、最初のうちは「せっかく会社を辞めたのに、子どもとの時間がとれない!」と苦労したことなど、嶋田さんの言葉を聞いてるうちに身近な気がしてくるから不思議です。

11:30-12:00 質疑応答
12:00-14:00 ランチ&発表に向けて考え準備する時間
14:00-15:00 #5 最終発表「私の働き方宣言」
今すぐでなくても5年後10年後にしたい働き方を発表◎

15:00-15:20 グリーンズ小野よりソーシャルな経営者側の視点からのエール
15:20-16:00 チェックアウト#クラスを終えて今どう感じているかをシェア

【会場】

グリーンズオフィス
東京都渋谷区神宮前2-19-5アズマビル1階
東京メトロ 千代田線 「明治神宮前」駅、銀座線「外苑前」駅、副都心線「北参道」駅、JR「原宿」駅からそれぞれ徒歩10分
※両日ともオンライン参加可能(事前にわかっている場合は申込時に申告)

【参加費】

42,000円
ピープル割37,800円(2名)、遠方割36,000円(4名)
※ピープル/遠方割は先着順です。遠方割の対象は「現在、関東4都県(東京/神奈川/千葉/埼玉)以外にお住まいの方」です。
※ピープル割は、greenz.jpを寄付でサポートしてくださる読者限定です。まだの方もこれ機にぜひ◎ 先着2名まで。→グリーンズの寄付読者制度「greenz people」
※ワークショップ会場への交通費、飲食費は各自ご負担ください

【定員】

12名
※最小催行人数6名 ※申し込みは先着順です。定員に達し次第申し込みを締め切らせていただきます。
※最低開講人数は6名です。開講の決定は初回授業の1週間前までご連絡いたします。

【申し込み方法】

下記よりお申し込み後、決済をお済ませいただきましたら、正式受付となります。 ※決済はVISA、MASTER、JCB、AMEX、Paypal、コンビニ/ATMが利用可能です。

【申し込み締切】

11/10(金)22:00 ※定員に達し次第、受付を停止します。お早めにお申込み下さい。

【監修】
小野裕之(greenz.jpプロデューサー/NPOグリーンズ事業統括理事)