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どんな家族をつくりたい?自分の心とのつながりから関係性のデザインをしよう!
非暴力コミュニケーションクラス〜番外編〜
2018 年 11 月 03 日(土) 〜 3回
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みなさんは家族とすごす時間がすきですか?毎日お家に帰るときわくわくしますか?
このクラスは〈どんなふうに家族との距離感/関係性をつくりたいだろう?〉とそれぞれの心に問いかけながら、それをほんとうに実現するための具体的なアクションプランをつくり、はじめの小さな一歩を踏み出そう!という学び合いの場です。頭だけで考えるのではなく、心とつながった選択をするために、自分や相手の感情や大切にしているものに気づきながらつながりの質を築くことに役立つ、非暴力コミュニケーション(Nonviolent Communication、以下NVC)というツール、考えかたを使います。
こんなひとに参加してほしい!
・家族との関係性に切迫した危機感があるひと
・いままさに人生のターニングポイントを迎えているひと
・将来の家族計画を立てたいひと
このクラスでつくろうとしていること
・自分や家族のニーズに基づいた関係性づくりの知恵
・安心して自分自身とつながる空間とそれを支えるコミュニティ
・いまの自分のままで実行可能なアクションプラン
このクラスはすべてのひとに開かれています。年齢、ジェンダー、セクシャリティ、シングル、カップル、子どもがいるひと、いないひと、あらゆる背景を持つひとびとを歓迎します。誰もが「家族とは何か」について、そのひとだけが生きた人生からユニークな経験を伝えてくれるはずです。ゆたかな視点と経験からなるクラスの中で〈どんな家族をつくりたい?〉をともに探求しましょう。
クラスの多様性を実現するための第一歩として、今回は夫婦でありながら、年齢もジェンダーも育った環境もまるで違うファシリテーターふたりで協力してクラスを開くことにしました。
ニーズをもとに描くビジョン
NVCでは、自分や相手の感情、大切にしているものに気づきながら、つながりの質をつくり、何がわたしたちの人生をすばらしくするだろう?と考えます。
つくりたい家族のビジョンを描くために、NVCの基本に立ち返り、自分の心にありありと存在する感情や感覚と深くつながり、その奥にある〈ニーズ〉(望み、大切にしたい価値観)をみつける時間をつくることから始めましょう。
〈ニーズ〉とは、人類あるいはすべての生命が生きるためにあまねく必要としている要素を指します。年齢、性別、国籍、肌の色、社会的立場・・すべての違いを越えて、わたしたち誰もが共通するニーズを持っています。
つながり、信頼、学び、休息、ユーモア、理解・・おたがいがそれぞれに大切にしているニーズに眼差しを向けるとき、そこには対立は起こりえないとNVCでは考えます。わたしもあなたも共通するニーズを抱えた人間であり、あなたにとって大切なニーズは、わたしにとっても大切なニーズだと気づくからです。
パートナーとどんな関係性を築いていきたいだろう?
子どもやパートナーを大切にしながら、どんな自分の人生をつくりたいだろう?
ニーズ、つまり自分の心とつながって、大切にしたい価値観を明らかにし、それをもとに家族との距離感/関係性をデザインしていきます。
家族のかたちはいろいろ
ひとことで家族といっても、いろいろなかたちがありますね。わが家は父母子からなる、いわゆる核家族ですが、ジェンダーの組み合わせも、子どもを持つことも持たないことも、ばらばらに暮らすことも、ポリアモリー(複数のパートナーを持つこと)も、シングルでいることも、ほんとうにたくさんの可能性や選択肢がありますし、血縁や戸籍上のつながりによらずに関係性を築いていく現代的な拡張家族(Extended Family)という考えかたもあります。
また、まわりを見渡すと、結婚や出産、進学や就職、離職、定年、家族の誰かが病気になったり介護が必要になったり、引越し、同居、別居、死別、あるいは世相の変化や事故、災害など、日々身のまわりで起こり続けるあらゆる出来事が、わたしたちの家族のかたち、暮らしかた、関わりかたを変えていくことがわかります。
「べき」からの解放
こんなにも多様性があり、時として柔軟さが必要とされる〈家族のかたち〉。けれど、自由に思い描き、選択していくことが、決して簡単なことではないように感じられるのはなぜでしょうか。
ひとつには、人類が7000年ものあいだ続けてきた家父長制(Patriarchy)という家族形態、社会制度がわたしたちの心に深く刻まれていることが挙げられます。男性を中心に据えた家父長制は、社会に保護や秩序、連帯感をもたらす面もある一方、ひとびとを支配、管理し、自由や自発性を奪いながら、自己、他者、人生、そして自然からの分離や、怖れをベースとした世界観を植えつけてきました。女性や子どもの社会的地位を低めるだけでなく、ジェンダーに関わらず、幼少期からすべてのひとに強制的に役割が振り分けられ、「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」「子どもはこうあるべき」という教育(あるいはその規範からはみ出した者への懲罰)を通して、巧妙にわたしたちをその構成要員として内包していきます。
たとえば家父長制のような構造的な問題にたったひとりで立ち向かうことはとても困難なことですが、NVCでは、どんな状況にあっても〈自分とつながりながら未来をつくっていくという選択〉は、誰にも奪うことのできない内なる力だと考えます。
このクラスでは、参加するひとりひとりが、社会から要請された「べき」の役割や理想像から離れ、あらためて自分の感情やニーズにつながりながら、どんな家族をつくっていきたいか模索し、選択するための余白のスペース(Void)を、できるだけ多く用意したいと思います。
そして、いまの自分のままで、すぐに、ほんとうに実行できる、家族との関係性や自らの人生をよりすばらしいものにする、ニーズに基づいたアクションプランを、まずはつくってみたいと思います。全3回のクラスの最後には、おたがいが踏み出す第一歩を、ともにお祝いしましょう。
これまでNVCを学んできたかたも、これからNVCを学んでみたいかたも、どうぞお気軽にご参加ください。
クラスでお会いできることをたのしみにしています!
開催概要
講座日程
第1回 11月3日(土)10:00 – 12:00
第2回 11月10日(土)10:00 – 12:00
第3回 11月24日(土)10:00 – 12:00
*ちなみにわたしの住むカリフォルニアは毎週金曜の18時です!
カリキュラム
第1回「ここにいるわたしたち/家父長制を超えて」
みなさんは、どんな思いを抱えてこのクラスに参加することを選んだでしょうか。その思いを大切にしながら、つくりたい家族のかたちを探求する旅をともに始めましょう!
第2回「つながりをつくろう/Power-withの関係性とは」
自分とのつながりを大切にしながら、家族やまわりのひととどんな関係性をつくりたいだろう?と、じっくり時間をとって考えてみます。
第3回「お祝い/未来をつくるアクションプラン」
ニーズにつながって描いた〈つくりたい家族のかたち〉に近づくための、いまの自分にできるアクションプランを考え、発表します。そしてクラスの仲間が踏み出す第一歩を、ともにお祝いしましょう!
*全3回、各2時間のクラスに加え、参加者のみなさん同士でおこなうペアワークを毎週提案する予定です(参加は任意/ひとつの課題につき1時間ほど)
参加方法
オンラインクラス(zoomというアプリを使います)
※インターネットが通じる場所なら、世界中どこからでも参加できます!
※クラスは毎回録画し、参加者向けにシェアします。
参加費
一般 ¥18,000(先着9名)
ペア ¥27,000(先着2組)
グリーンズピープル割 ¥17,000(先着2名)
リピート割¥15,000(先着2名)
学割 ¥9,000(先着2名)
※グリーンズピープル割は、greenz.jpを寄付でサポートしてくださる読者限定です。まだの方もこれ機にぜひ◎ 先着2名まで。→グリーンズの寄付読者制度「greenz people」
※リピート割はこれまでにグリーンズの学校のNVC入門クラスにご参加いただいたかた向けです。
定員
15名
※最小催行人数7名
※申し込みは先着順です。定員に達し次第申し込みを締め切らせていただきます。
※開講の決定は開催5日前までご連絡いたします。
申し込み方法
下記「申し込む」ボタンをクリックしてお申し込み後、決済をお済ませいただきましたら、正式受付となります。 ※決済はVISA、MASTER、JCB、AMEX、Paypal、コンビニ/ATMが利用可能です。
申し込み締切
10月27日(土)23:00
※定員に達し次第、受付を停止します。お早めにお申込み下さい。
みなさんのお申込みをお待ちしています! ご質問がある方は、school@greenz.jp まで!
【スタッフ】

◎ 講師
永田 ジェフリー()
1991年生まれ、福島の自然に包まれて育った。6歳のときに父の仕事の都合でカリフォルニアに移住。新しい文化をナビゲートし、お母さんとの会話、福島に住むおじいちゃんとおばあちゃんとの関係を通して、日本とのつながりを大事に守った。大学卒業後、人種差別反対運動や先住民主権運動に取り組み、リストラティブジャスティスやパウロ・フレイレの被抑圧者の教育学を実践。現在は土地ベースの持続可能な生活を送る夢を持ち、ベイエリアの農業研修プログラムでアグロエコロジーを学ぶ。妻との出合いをきっかけにNVCを学び、12月にはじめてお父さんになるための心の準備をしている。

◎ 講師
永田郁子(米国カリフォルニア州認定エサレンマッサージプラクティショナー)
1982年、東京生まれ。病弱だった子ども時代を経て、どうしたら健康になれるだろう?と、こころとからだの探求の道へ。2010年にはじめて訪れた米国エサレン研究所で、ひとや自然の大らかさに感銘を受け、長期滞在しながらボディワークや心理療法、シャーマニズムを学ぶ。ギフト(与えあい)によるマッサージセッションやNVC(非暴力コミュニケーション)を実践している。結婚を機にカリフォルニアへ移り、現在は夫とともにバークレー在住。猫がすき。12月中旬に第一子出産予定。