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今の仕事を生かして島で新しいプロジェクトに携わってみませんか?井筒耕平さんに地域資源のつなぎ方を学び、プロジェクトを練る3日間

「瀬戸内の豊島スタディ合宿」

2017 年 11 月 17 日(金) 〜 2泊3日

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こんにちは、greenz.jpライターの甲斐かおりです。グリーンズの学校で「地域×学び」をテーマにしたスタディ合宿を開催します。

地域で何か新しいことをしてみたいという思いはあっても、地域ビジネスだ、スタートアップだと言われるとなかなかハードルの高いもの。それでも今やっている仕事を続けながら、仕事以外の場でキャリアを試してみたいとか、新しい人に出会いたい、世界を広げたいと思っている方は意外と多いのではないでしょうか?そんな方に、いま瀬戸内の豊島はとてもいいフィールドです。

「豊島スタディ合宿」とは?

本プログラムの講師でもある井筒耕平さんは、岡山県の西粟倉でバイオマス事業ゲストハウス「元湯」をはじめ、最近は北海道や熊本など各地で地域資源をいかした事業に携わってきた方。この夏、新たに瀬戸内海の豊島にゲストハウス「mamma」をオープンしました。

井筒さん自身がいわゆる「起業家」というよりも、都度、地域の状況に身を任せながら、人と人、ピースとピースをつなぎ新しい仕事を生み出すようなスタイルで地域事業を進めてきました。

井筒さん 毎回リスクを背負っている感覚はほとんどないんです。周りにいるプレイヤーとうまくつながって最小限のリスクで面白いことをやらせてもらっている感じで。

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井筒耕平さん

その井筒さんに、地域での事業や資源をうまく生かすプロジェクトの進め方を教わりながら、実際に豊島をフィールドに新しいプランを考えてみようというのが本プログラム。

豊島は、瀬戸内芸術祭のおかげで訪れる人も多く、いま年間に7万人ほど。まだ飲食店や宿泊施設などが充分にある状況ではなく、島内のプレイヤーが連携していくのもこれからのフェーズだと言います。

井筒さん 利益重視のビジネスでなくても、島民の集まる場など福祉的な意味合いも含めて、島の良さや文化を生かした新しいプロジェクトを実際に始められたらいいなと思っているんです。
この島で何ができるか一緒に考えたり、「やりたい!」っていう方がいたら大歓迎。都会に暮らしながら関わる方法もあるでしょうし、島を好きになってもらえたら数年でも島暮らをしてトライしてもらってもいい。まずは観光も兼ねて島に来ていただき、そのポテンシャルを知ってほしいです。

船でしか行くことのできない少し遠い場所ですが、日常から一歩離れて、日本の縮図ともいえる島の未来に向き合うことで、自分のキャリアを見つめ直すきっかけになるかもしれません。

豊島ってどんな島? ゲストハウスmammaのこと


豊島の家浦港へは岡山の宇野港、もしくは香川の高松港から船で約20分。
豊島は瀬戸内海の小豆島の隣に位置する、瀬戸内芸術祭の舞台の一つです。
実際には島を訪れてその目で見ていただけたらと思いますが、さわりだけ、どんな島なのかをご紹介します。主に3つの視点から。

まず、一つ目は何といっても島の美しさ。私自身もう少し寂れた島かな…と想像していましたが、棚田から一望できる海や山の上から見える景観のダイナミックさは想像以上。密集して建つ古い民家、迷路のような路地など島らしい風景も残っていて、その光景を際立たせる形で数々の芸術作品が置かれています。「豊島美術館」「横尾館」といった一流作品を置く施設も。休日には自転車で島めぐりをする若い人たちや外国人も数多く訪れます。

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芸術祭にちなんでオープンした「島キッチン」では地元のお母さんたちも数多く働いている。

そして二つめ。あまり知られていないのは、豊島が「地域福祉」の文化が根付いた島であること。その中心的な役割を担ってきたのがイエス団という、キリスト教系の福祉団体です。賀川豊彦という人物が創始した活動で、1947年には豊島に乳児院が開院され、乳児院、保育所、養老院など、社会的弱者のための福祉が行われ、島の人たちも一緒になって支えてきました。

じつはゲストハウス「mamma」も、この乳児院の建物の取り壊しの話が出た際に、住民が大反対してリノベーションしたもの。保育士さんたちが暮らしていた寮を、安部良さんの設計で改築し、島の人たちの集まれる場所としても活用できるゲストハウスに。いかにこの孤児院が島の人にとって大切な場所だったかがわかります。

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右手の中央の建物がゲストハウス「mamma」



島民の寄付によって集められたイエス団の広大な敷地には、元乳児院の本館や森、庭、キャンプ場なども手つかずのまま。井筒さんは、これらを島のほかの資源と組み合わせてうまく活かせないかと考えています。

そして最後の三つめ。豊島を語る上で欠かせないのは、この島が産業廃棄物処理の問題と長く戦ってきた島であることです。1975年、有害産業廃棄物処分場の計画が浮上し、住民の反対にも関わらず、香川県が1978年に事業許可を出して産廃処理が始まりました。島外からどんどん運ばれる産廃物で島は「ゴミの島」と呼ばれるように。ゴミの償却により子どもたちにぜんそくなどの健康被害も出始めました。
島民をあげて「廃棄物対策豊島住民会議」が発足し、県庁前での抗議活動をはじめ「草の根の闘い」が25年間続きます。1990年兵庫県警の協力によって業者を「産廃の不法投棄」で摘発。2000年の公害調停でようやく知事が謝罪。原状回復への合意を勝ち取った歴史があるのです。このため、島の人たちは、一度ついてしまった島のネガティブなイメージを逆手に、「環境に意識の高い島」として新たなリブランディングをしようとしています。

こうした「アート」「地域福祉」「環境」といった強いテーマをもつ島。その財産と今ある島の資源を題材に、新しいプロジェクトを考えながら地域資源の生かし方を学びます。参加する方々の興味に応じて必要なフィールドワークを行いながら、プランをつくります。

プランが一人歩きしないために。島の住民の視点も

さらに、この取り組みが独りよがりにならないよう、島で活動するさまざまな地元の人たちにもヒアリングを行う予定。
イエス団の横山利明さんは、mammaという「場」の生かし方に可能性を感じています。

横山さん この島は、地域福祉の文化が根付いたイエス団にとっても大切な島です。子育て中のお母さんの集まれる場所や、地域のお年寄りがもっと気軽に立ち寄れる場所としても、mammaをもっと地域の皆さんに開放していけるといいなと思っています

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乳児院の跡がそのまま残る本館内

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島の飲食店でもありカフェでもある、mammaの食堂

さらに、大学生の頃から豊島に入り、2006年から島暮らしをしながら農業を営み、現在は地域コーディネートやガイドの仕事を行う森島丈洋さんは、こんな話をしてくれました。

森島さん 最近は島への移住者も増えているので、定住してもらうための施策も必要だし、空き家の問題や高齢者の買い物支援や移動の問題など具体的な課題はたくさんあります。でも一番大事なのは、そうした課題に対して出たアイディアをどう実現するのか。誰がどう形にするかが大事だと思うんです。事業にするのか、何か新しい組織をつくるのか。島外の方たちがどう島の住民と関わり連携していくのかなどが具体に見えてくるすごく機動力が出ると思うんですよね。

この他、町議会議員の濱中幸三さんや、芸術祭にも深く関わる福武財団の担当者など、リアルに豊島をフィールドに活動されている方々からもお話を伺い、新しいプランをともに実行していくパートナーとしての可能性を探ります。

多くの可能性と、魅力を内包した島。
豊島滞在を楽しみながら、新しいメンバーとともにこれからの地域で何ができるのか、一緒に考えてみませんか? 

このクラスで得られること

・地域資源の見つけ方、事業(かたち)にするための編集力
・地域のプレイヤーとのつながり方
・自分のキャリアの生かし方の発見
・同じ興味関心を持った仲間との出会い
・豊島のプレイヤーとの出会い。これからのチャレンジの土壌づくり

こんな人にオススメ!

・井筒さんの仕事のつくり方を間近で学びたい方
・地域資源や課題を活かした、新たな事業を生み出したい方
・普段の仕事以外の場で、新たなプロジェクトに参加してみたい方
・やりたいことはなんとなく決まっているけれど、一緒に進める仲間がいない!
 プログラムを通じて仲間を見つけたい方
・豊島の地域についてまずはもっと知りたい方

みなさんのお申込みをお待ちしています。
ご質問がある方は、school [at] greenz.jp まで!
※グリーンズの学校【よくある質問】まとめました!まずはこちらをご確認ください

【スタッフ】

◎ 講師

井筒耕平(村楽エナジー(株)代表取締役)

1975年生まれ。愛知県出身。村楽エナジー(株)代表取締役。博士(環境学)。「誰もやらないからやる」を企業理念として、宿泊施設を中心とした地域の再生を手がける。主に、岡山県西粟倉村で「あわくら温泉元湯」とバイオマス事業、香川県豊島で「mamma」を運営しながら、再エネ、地方創生、観光などの分野でコンサルティングを行う。共著に「エネルギーの世界を変える。22人の仕事」(学芸出版社)。

◎ ファシリテーター

甲斐かおり(地域系フリーライター)

地域コミュニティ、モノづくり、一次産業をテーマに取材し書いています。greenz.jpではコミュニティ、町づくりなどを主に。ほか『TURNS』『ソトコト』共著に『福井人』『ソーシャルデザイン』など

◎ 事務局

高橋奈保子(グリーンズの学校事務局)

80年千葉県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒。 大学研究室・NPO勤務後、2015年よりグリーンズのスクール事業の事務局/企業・行政との協同案件のプロジェクトマネージャーを担当。 -人が学んだり、何かをつくっているときの横顔が、世界で一番美しいと思ってます。美しい顔でいられる場をつくり続けたい。

【日程】

11月17日(金)〜11月19日(日)

【タイムスケジュール&カリキュラム】

11/17(金)
初日はガイダンス・豊島ツアーでまずは足を運んで地域のインプットを深めます。
対話を重ねた後はグループづくり!日々関心を持っていたことはもちろん、
実際に豊島を訪ねて感じたことをどんどんグループで共有してみてください。

14:00 豊島家浦港集合(13:50 家浦港着の船あり)
14:00〜豊島ツアー(豊島美術館、島キッチン等)
17:00〜ガイダンス、宿チェックイン
 18:00〜 夕食
19:00〜井筒耕平さんより、オリエンテーション
(豊島のご紹介、3日間のゴールの共有)グループづくり
20:00 終了

 

11/18(土)
メインのレクチャー日。井筒さんのこれまでの事業事例や、豊島のプレイヤーのお話をヒントに、自分たちだったらどんなことをこの島でやってみたいか?をグループワークを通じて深めていきます(コーディネーターや講師も適宜グループに入って、みなさんの対話のお手伝いをします!)夜は交流会も予定しています!


9:00〜 井筒さんレクチャー 地域ビジネスのはじめ方(レクチャー50分/質疑10分)
10:00〜豊島のインプットタイム
(お話伺う人・福武財団竹之内さん、濱中さん、森島さんなど各々20分/質疑応答10分)
11:45〜 グループワーク(45分)考えたい事業アイデアのテーマ設定とその発表
12:30-13:30 ~お昼休憩~
13:30 グループワーク(各々、テーマや必要に応じてフィールドワークへ)
18:30 夕飯&交流会(宿にて)
20:30 終了(mammaの食堂はラストオーダー21:00、持ち込みは可能)

 

11/19(日)
いよいよ最終日!この2日間で感じたことをみんなで共有しましょう。
今後のつながりづくりの第一歩になることを期待しています◎

9:00 グループワーク
10:30 プレゼンテーション
11:30 チェックアウト
12:00 終了
*12:30発の家浦港発の船あり、次が14:00発

【会場】

豊島ゲストハウスmamma
(香川県小豆郡土庄町豊島家浦43-1)

【参加費】

一般 ¥25,000(10名)
グリーンズピープル割 ¥22,500(2名)
学割 ¥20,000(3名)

※グリーンズピープル割は、greenz.jpを寄付でサポートしてくださる読者限定です。まだの方もこれ機にぜひ◎ 先着2名まで。→グリーンズの寄付読者制度「greenz people」
※参加費に含まれないもの
・現地までの各自交通費
・宿泊代金(当日お支払い準備をお願いします。2泊分で1万円前後)
・食事代
*お申込頂いたみなさんに個別詳細はご連絡いたします。


【定員】

15名

※最小催行人数8名
※申し込みは先着順です。定員に達し次第申し込みを締め切らせていただきます。
※開講の決定は開催5日前までご連絡いたします。

【申し込み方法】

ページ内の「申し込む」ボタンをクリックしてお申し込み後、決済をお済ませいただきましたら、正式受付となります。
※決済はVISA、MASTER、JCB、AMEX、Paypal、コンビニ/ATMが利用可能です。

【申し込み締切】

11月14日(火)12:00
※定員に達し次第、受付を停止します。お早めにお申込み下さい。