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12/5(火)スタート!おたがいの違いや対立を越えて、心の通いあうつながりづくりを学ぼう

「非暴力コミュニケーション入門クラス」

2017 年 12 月 05 日(火) 〜 5回

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はじめまして、コーディネーター兼講師のいくこです。このたびグリーンズの学校でははじめてとなる、非暴力コミュニケーション(Nonviolent Communication、以下NVC)のクラスを開催することになりました。

NVCは、すべての生命が本質的に大切にされ、自然なわかちあい、思いやりによる与えあいが生まれるようなつながりの質を生み出すことを目的につくられたコミュニケーションツールです。このクラスでは、自分の感情や大切にしているものに気づきながら、それらに基づいて自分の人生を選択、創造していくことについて探求します。

みなさんは、職場や学校で、あるいは身近な家族や友人たちとの関係性の中で、こんな経験をしたことはありませんか?

・話せば話すほど相手が遠ざかってしまう。
・わかってほしいのにわかってもらえない。
・思いやる気持ちとは裏腹の接しかたをしてしまう。
・忙しさのあまり粗雑なやりとりしかできない・・

 

Photo by Ben White on Unsplash

Photo by Ben White on Unsplash

わたし自身がNVCを学びはじめたのは、パートナーとのコミュニケーションがうまくいかずに苦しんでいたときでした。ともに暮らす中で、いかに自分が正しくて、相手が間違っているかの主張を日常的に続け、また、相手のことばから自分を守るために、心にもないことばを投げつけてしまって、おたがいに傷ついたりと、関係性はどんどん悪化するばかり。苦しくて、苦しくて、自分がほんとうに大切にしたいものがわからなくなってしまい、まわり道の果てに辿りついたのが、NVCのワークショップでした。

 

表面的な違いを超えて、その奥にある本当の〈ニーズ〉につながる

そこで学んだことは、わたしの人生をそれまでとはまったく別のものに変える、あたらしい価値観でした。ひとつは、葛藤や痛みを感じるわたし自身の心の奥には〈ニーズ〉と呼ばれる、いまこの瞬間に大切にしたい何かが存在しているのだということ。もうひとつは、相手のことばやふるまいの奥にも切実な〈ニーズ〉があるのだということ。

そのときはじめて、わたしとパートナーはおたがいに「ありのままの自分を受け入れてほしい」というニーズを満たそうと、あまり上手ではないやりかたで、もがいていたのだということに気がつきました。同時に、相手を大切にしたい、よりよい関係性を築きたいという願いがあるからこそ、痛みを感じたのだと理解できました。

 

NVCのワークでは、こうした「ニーズカード」を使って、自分のニーズ、対話する相手のニーズをじっくり見つけていきます。

NVCのワークでは、こうした「ニーズカード」を使って、自分のニーズ、対話する相手のニーズをじっくり見つけていきます。

 

ニーズカードをつかった、NVCワークショップの様子/写真提供:石川世太さん(Seita Ishikawa)

ニーズカードをつかった、NVCワークショップの様子/写真提供:石川世太さん(Seita Ishikawa)

ニーズとは、人類あるいはすべての生命に共通する、生きるために必要な要素です。年齢、性別、国籍、肌の色、社会的立場・・すべての違いを越えて、わたしたち誰もが共通するニーズを持っています。つながり、信頼、学び、休息、ユーモア、理解・・おたがいがそれぞれに大切にしているニーズに眼差しを向けるとき、そこには対立は起こりえないのです。わたしもあなたも共通するニーズを抱えた人間であり、あなたにとって大切なニーズは、わたしにとっても大切なニーズだと気づくからです。

 

対立や暴力を引き起こすもの

1940年代、NVCの創始者 マーシャル・ローゼンバーグ博士が子ども時代を過ごした米国ミシガン州デトロイトでは、人種問題が深刻化し、差別や対立から暴動が起こり、多くのひとが命を落としました。子どもながらに、人間が暴力をふるいうる存在なのだということが印象に残ったそうです。と同時に、自分の両親や親戚の中に、愛情深く、やさしい心を持ったひとがいることにも気づいていました。

 

マーシャル・ローゼンバーグ博士

マーシャル・ローゼンバーグ博士

 

おたがいを思いやる気持ちがかみ合わなくなり暴力的になってしまうのはなぜだろうか
そして
なぜ、どれほど過酷な状況にあっても思いやりを失わずにいられるひともいるのだろうか

人間に対するふたつの問いを持ち続けたマーシャルは、わたしたちが日ごろ使っている話しかたや考えかたの中に答えをみつけました。わたしたちが気づかずに相手に/自分自身におこなっている「正しい/間違っている」「よい/わるい」「常識/非常識」などの評価や判断、比較、決めつけなどが、関係性の悪化につながり、痛みや怒り、対立や争いを引き起こしていると考えたのです。

*マーシャル博士の著書「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法」は、参考図書としてオススメです。

 

共感的に耳を傾け、素直に表現をする

NVCでおこなうことは、とってもシンプルです。相手の話に共感的に耳を傾け、自分自身の思いを率直に表現すること。つまり、相手の話を評価や判断せずにきいて、そのひとが感じている感情・感覚、その奥にあるニーズをみつめること。そして、自分自身の感情・感覚、その奥にあるニーズに気づきながら、それに基づいたことばやふるまいで、素直に思いを表現すること。そのふたつを往復しながら、おたがいを思いやる関係性を紡いでいきます。

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ここまで読んでいただいて、みなさんの中にどんな感情が湧き上がってきたでしょうか。わくわくする感じ、えーほんとう?と疑い深い感じ、NVCのことをもっと知りたい!という好奇心・・その気持ちの奥にはみなさんが抱いている大切な〈ニーズ〉がかならず輝いています。学び、つながり、希望、よろこび・・この講座を通して、ニーズ、つまり自分自身とつながりながら生きることを学びます。

 

自分の人生を生きているという感覚

さて、いちばん身近なひととのコミュニケーションを改善するためにNVCを学びはじめたわたしですが、いま振り返ってみると、NVCにもっとも感謝しているのは「わたしは自分の人生を生きている」という感覚につながることができたということです。自分の感情やニーズに目を向けながら毎日を生きることで、より自分のことを知ることができ、どんなことを望んでいて、そのためにどんなアクションをとればよいのかがすこしずつ明確になってきました。それは直線的に「ほしいものを手に入れる」あるいは「しあわせになる」へと結びつくものではありませんが、どんな試行錯誤も、一瞬一瞬ありありと生きているという感覚がして、いまはとても満足しています。

 

「ほしい未来は、つくろう!」への第一歩

また、正しさや成果、効率だけが優先されるコミュニケーションから、ひとりひとりの心が大切にされるコミュニケーションとシフトしていくことで、目の前にある大切な一対一の関係性が変容していくことはもちろん、わたしたちが所属している組織や社会も変わっていくのではないかという大きな希望を、わたしは抱いています。

わたしたちが対立や争いの中から可能性を見出し、多様性を活かす方法を学ぶことで、おたがいを、そして自分自身を思いやることができたなら、どんな創造的なエネルギーが生まれるでしょうか。そして、おたがいの違いを越え、ほしい未来をつくろうとともに力をあわせたとき、どんな景色がみえるでしょうか。

あなたにとって、もっともうつくしい景色をともに探しましょう!ぜひクラスでお会いできることをたのしみにしています!

 

開催概要

講座日程
第1回 12月5日(火)19:30 – 21:30
第2回 12月9日(土)10:00 – 16:00
第3回 12月12日(火)19:30 – 21:30
第4回 12月19日(火)19:30 – 21:30
第5回 12月26日(火)19:30 – 21:30

 
カリキュラム
第1回「自分とのつながり」
みなさんは、どんな思いを抱えてこのクラスに参加することを選んだでしょうか。その思いを大切にしながら、NVCの学びをともに始めましょう!

 
第2回「嘆きからお祝いへ」
悲しみを嘆き、よろこびをお祝いすること。NVCの中にあるふたつの大きな問い〈いまこの瞬間わたしたちの内側でいきいきと躍動する感覚・価値観は何だろう〉〈どんなものがわたしたちの人生を素晴らしくするだろう〉をもとに、NVCが大切にしている〈嘆きとお祝い〉を実践します。
*お昼ごはんはポットラック(持ち寄りごはん)を予定しています!

 
第3回「フィーリングとニーズ」
いまこの瞬間わたしたちが感じている感情・感覚〈フィーリング〉、そしてフィーリングの奥にある、いまこの瞬間にわたしたちがもっとも大切にしたいと願っているもの〈ニーズ〉について、解説とともに体験型のワークをおこないます。

 
第4回「観察とリクエスト」
評価や判断を加えずに出来事を〈観察〉すること、ニーズをもとに自己あるいは他者へ〈リクエスト〉することについて学びます。

 
第5回「まとめ(ロールプレイや学びの統合)」
これまでに学んだNVCの4つの要素〈観察・フィーリング・ニーズ・リクエスト〉について、ロールプレイや質疑応答を交えながらおさらいします。そして、実生活の中でNVCをどのように活かすことができるか学びます。

参考図書
NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法/マーシャル・B・ローゼンバーグ (著), 安納 献 (監修), 小川 敏子 (翻訳)

 

このクラスで得られること
・心の通いあう関係性をつくるためのヒント
・「ほしい未来」にたっぷり向きあう時間
・ともにNVCを学ぶ仲間とのコミュニティ
・日々の中で自分にとって大切なものを見失わないための知恵

 
こんなひとに参加してほしい!&オススメ!
・身近なひととのコミュニケーションを深めたいひと
・自分に正直に生きることを選びたいひと
・すべての生命が大切にされる世界をつくりたいひと

 
会場
グリーンズオフィス
東京都渋谷区神宮前2-19-5 アズマビル1階
東京メトロ 千代田線 「明治神宮前」駅、銀座線「外苑前」駅、副都心線「北参道」駅、JR「原宿」駅からそれぞれ徒歩10分
地図はこちら

 
参加費
一般 ¥36,000(先着10名)
グリーンズピープル割 ¥34,000(先着3名)
学割 ・遠方割¥30,000(先着2名)

※グリーンズピープル割は、greenz.jpを寄付でサポートしてくださる読者限定です。まだの方もこれ機にぜひ◎ 先着2名まで。→グリーンズの寄付読者制度「greenz people」

 
定員
15名
※最小催行人数7名
※申し込みは先着順です。定員に達し次第申し込みを締め切らせていただきます。
※開講の決定は開催5日前までご連絡いたします。

 
申し込み方法
ページ内の「申し込む」ボタンをクリックしてお申し込み後、決済をお済ませいただきましたら、正式受付となります。
※決済はVISA、MASTER、JCB、AMEX、Paypal、コンビニ/ATMが利用可能です。

 
締切り
12月3日(日)22:00
※定員に達し次第、受付を停止します。お早めにお申込み下さい。

みなさんのお申込みをお待ちしています。
ご質問がある方は、school [at] greenz.jp まで!
※グリーンズの学校【よくある質問】まとめました!まずはこちらをご確認ください

 

【スタッフ】

◎ 講師

永田郁子(米国カリフォルニア州認定エサレンマッサージプラクティショナー)

1982年、東京生まれ。病弱だった子ども時代を経て、どうしたら健康になれるだろう?と、こころとからだの探求の道へ。2010年にはじめて訪れた米国エサレン研究所で、ひとや自然の大らかさに感銘を受け、長期滞在しながらボディワークや心理療法、シャーマニズムを学ぶ。ギフト(与えあい)によるマッサージセッションやNVC(非暴力コミュニケーション)を実践している。結婚を機にカリフォルニアへ移り、現在は夫とともにバークレー在住。猫がすき。12月中旬に第一子出産予定。